daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

PCの画面(対角13inch)が東京ドーム1個分の面積だとしたら、

こんばんは、だにえるやんです。
本日のネタは、Daniel Yangの 「何でも計算してみよう!」シリーズ

「対角13インチのPCの画面が、東京ドーム1個分の面積だったら」

です。
f:id:Daniel_Yang:20190129232438j:plain
16 : 9比率の画像の例;photo : Daniel Yang, 2016/5/3 岩手県八幡平市樹海ライン頂上付近の雪の回廊

1. 東京ドームの面積

昨日、暇つぶしにwikipediaを読んでいたら「単位としての東京ドーム」のページに目が釘付けになりました。
そこで、本日は「これがPCの画面サイズだと、どんなふうになるのか」を計算してみたいと思います。
f:id:Daniel_Yang:20190129213210p:plain
「東京ドーム×○個分」と言うときの、東京ドームの面積は、上記リンクのwikipedia解説によると、グランドの面積ではなく「建築物の面積」
46,755m2
だそうです。
東京ドームの建物部分は複雑な形です。

2. PCの画面サイズ

このブログページでは、PCの画面をハイビジョン(HD)の16:9と仮定します。
f:id:Daniel_Yang:20190129214840p:plain
これが、東京ドーム1個分=46,755m2だとすると、
f:id:Daniel_Yang:20190129215736p:plain
縦162m×横288mです。
f:id:Daniel_Yang:20190129220308p:plain
対角線の長さをインチで表すと、13,023inchです。(1inch=2.54cm)
簡単に考えるために13,000inchとすると、13inchのPCの画面のちょうど1,000倍です。
まとめ1.
PCの画面が東京ドーム1個分の面積だったら、
縦:162m、横:288m、対角13,000inch
のディスプレイです。

3. 画素1個

これがfull HD(横1,920×縦1,080画素)の場合、一つの画素は、
f:id:Daniel_Yang:20190129221814p:plain
約15cm四方。僕の手を計ったら、15cmよりちょっと大きいくらいでしたので、
こんな感じになります。
「東京ドームサイズの画面の
 画素1個は手のひらサイズ。」
まず、今日の一つ目のトレビアはこれd(^-^)ネ!
次に、これを液晶ディスプレイだ、と仮定すると、
ガラス二枚を合わせて、その隙間に液晶が入っているはず。

4. 液晶層の厚さ

ホンモノの液晶ディスプレイの液晶層の厚さは、
JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)のウェブサイトに載っていました。
一般的な液晶ディスプレイの構造:
0.7mm厚のガラス板に液晶が挟んであって(※)
(※)蛇足知識:英語ではこのガラス板のことを「ペイン」と言うそうです。材質としての「ガラス」ではなく、四角の板ガラスの形状を「ペイン」と言うそうです。
液晶ディスプレイはこれを二枚合わせて作ります。
業界では切り出す前のマザーガラスに液晶パネルが沢山作られている状態のものを「バイ-ペイン」と言います。
液晶層の厚さは5μmだそうです。
偏光板の厚さは、0.2mm厚。
我らが「東京ドームサイズ」のPC画面はこの1,000倍ですから、
偏光板の厚さ:20 cm
ガラスの厚さ:70 cm
液晶層の厚さ:5 mm
です。
図にすると、
f:id:Daniel_Yang:20190129225452p:plain
液晶層、薄い!
これが東京ドーム1個分の面積で均一な厚さで保たれているわけですから、
液晶ディスプレイはハイテク製品なワケですな。

5. 液晶の量

では、液晶ってどのくらい画面の中に入っているのかしら。
面積:46,755m2×5mm=233.755m3=233,755リットル。
お、意外と多いですね。
2リットルペットボトルで、116,877本分。
10リットル入るバケツだと、23,376杯分。
※ ホントに液晶ディスプレイを作ろうと思ったら、画面をいくら大きくしても液晶層は5μmのママです。
 ここではお話を簡単にするために、液晶層も1,000倍で計算しています。

6. まとめ

1. 人口に膾炙される「東京ドーム1個分」の面積は、建物の面積。
 46,755m2
2. 13インチのPC画面を東京ドーム1個分の面積に広げると、約1,000倍(面積は、百万倍)で、
縦:162m
横:288m
です。
3. 画素1個は手のひらサイズ。
縦横:15cm
ずつです。
4. 液晶層の厚さは
5mm
に相当します。
5. 液晶の量は、
23万リットル。
 
液晶は「液体と固体の中間」と説明されます。
が、実際は、
・ 光学的には結晶(固体)で、
・ 物質としては「液体」
 と言うか、どろどろの油状
ですので、バケツに入れたり、移し替えたり、は水のようにはできません。計算上のお話となりますが、
我らの「東京ドーム一個分」の液晶ディスプレイには、
液晶がバケツ2万杯分以上入っています。
 
もっとちゃんと液晶の勉強をしてみたい、と興味が沸いた方には、
王子計測機器株式会社のウェブサイト

www.oji-keisoku.co.jp

の、下記PDFが参考になります。

研究機関に勤務する人でも便宜的な説明「液晶層に光が入るとねじれて通過する」を真に受けて「便宜的な説明」であることを忘れている(そもそも知らない?)で、解説している人もいるなか、上記王子計測機器の説明はちゃんとしています。
 
それでは、春が待ち遠しい今日この頃。あ、もうすぐ立春ですね。
春眠暁を覚えず。
「いやぁ、彼女と仲良くなっちゃって、寝坊しちまったよ。」
と言ってみたいところですが、夢で見られたら僥倖というのが関の山の望春のだにえるやんでした。
皆様も、良い春をお迎え下さい。