daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

成人式の思い出

「成人式」ずいぶん遠い昔の思い出となりました。
僕も市から招待された市民会館での成人式に参加しました。当時二十歳(笑)
そのときの感想です。

 

招待状には、
「平服で来場して下さい。」
と記されていました。そこで、ジーンズと、チェック柄のシャツに、唯一の防寒具=スキージャンパーを羽織って行きました。

 

ある程度予想していましたが、成人式に来ていた同級生には晴れ着を着ておるものばかりでした。僕のように招待状を真に受けて平服で着ているものは皆無でした。
「初めてネクタイを締めた。」
と言う男のネクタイが、後ろの細い方が長くなっていたので、締め直してやった覚えがあります。セミウィンザーノット(細い方を引っ張って外すと、結び目が出来ずにほどける締め方)で。
女性も振り袖を着ているものが多く目に付きました。
当時良く言われた冗談に、
「成人式のついでに彼とラブホテルに行って、脱いだ振り袖を再び着ることが出来ず困るらしいぜ。」
と言うのがありました。
この話しをすると、
「いや、ラブホテルには着付け係がいて、着せてくれるらしいぞ。」
と見てきたことのように話す者もいました(笑)。
この時の僕の感想は、
「親に買ってもらった晴れ着を着て、何が成人だ。」
とふてくされたものでした。
そう言う僕も、着ていたスキージャンパーは、体育の屋外授業でスキーにいく際に親に買ってもらったものでしたが。
中には
「私は、振り袖なんてあまり着ないものを買ってもらわなかった。」
と主張する女性もいましたが、彼女は
「だから、代わりに自動車を買ってもらったの。」
とのたまわっていました。

 

次に、成人式の内容です。
えらそうなオヤジが、それほど長くない祝辞を述べた後、なんとビックリ。アイドル歌手のステージに代わり、バンドの演奏と共に数曲のライブが楽しめました。みっちょん=芳本美代子です。
プロのライブステージを拝見するのは初めてでした。つぶさに観察しました。
キーボードが二人おり、一人はシーケンサーのパート=レコーディングでは機会が演奏するパートを、もう一人は、低音部も含むピアノやブラスのパートを両手を広げて演奏していたのが記憶に残っています。
みっちょんも明るく元気に語りかけながら会場を盛り上げ、華やかなステージでした。
ふと、我に返って思ったのは、(早生まれなので、生まれ年は一つ年下になるのですが)みっちょんが同じ学年だと言うことでした。
成人式の日に、立派に仕事をしているみっちょん。
それを市の予算で観ている僕。
「俺は、成人としてこれで良いのか。」
と、自己嫌悪に陥りました。