daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

非難するなら、自分に出来ることを考えたいと思う。

 

一応説明いたします。
童謡「赤とんぼ」;三木露風(1889~1964)作詞(1921)山田耕筰(1886~1965)作曲)
には盗作疑惑があります。
上記ツイートのブログで紹介されているシューマンのイントロダクションとアレグロ作品134の3分からです。
で、まぁ、確かに同じフレーズなのです。
そこで、本日、僕が考えたいのは、この盗作疑惑を知ったときの、自分の態度です。
結論から申し上げますと、
疑惑を喜んで、はやし立てるような恥ずかしい真似はしたくない。
です。
冒頭に引用したツイートのブログのように、そこにオリジナリティーと価値を指摘して「似ている。が、それでもこの曲の輝きが鈍ることはない。」
程度の事は言ってみたい(^-^)
です。

 

実際に迷惑を被る人(この場合なら、シューマンの曲の著作権者か?)が文句を言うのはわかります。
でも、利害関係に無い人が糾弾するのは筋違いだと思います。

 

往々にして、屁理屈をこねて首を突っ込む人がいます。
例えば、

 

「日本の代表的な歌なのだから、外国の曲の真似であるのは許せない。」
一応理屈にはなっているようです。
でも、もしこのような事を言う人がいるならば、この人がやるべき事は、糾弾以外にあるように思います。
例えば、本人に作曲の才能があるならば、「赤とんぼ」に山田耕筰に負けないメロディーを作ってみるのはいかがでしょうか。
例えば、自分に作曲の才能が無いが、鑑賞は出来ると言うのであれば、他に他国に誇れる曲を紹介し、広く普及に努めてみるのはいかがでしょうか。
または、引用したブログのように、疑惑以外の箇所の魅力を説得力を以て訴えるのも良いと思います。
作曲の才能がなく、また音楽を聴く能力も無いならば、そもそも盗作かどうかもご自分では判断できないでしょうから、黙って、恥をかくのを避けるべきかと思います。
「人として恥ずかしい。」
と言う人がいるかも知れませんが、自分に火の粉が降りかからないところから、自分に利害関係が無い事柄で、人を糾弾するのも結構恥ずかしいと思います。
おそらく茶の間でテレビに向かって文句を言うノリなのだと思いますが、やはり独り言で留めておくべきだと思います。

 

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もちろん、この話題は現在HOTなSTAP細胞に関連してエントリーするものです。

 

おそらくSTAP細胞発見の報が、最初の報告の手順で中々再現できないものである事で、迷惑を被っているのは、再現実験をした人か、同じ目的で研究を進めていた人だと思います。
このような人が文句を言うのは理解できます。
ただし、実際に再現実験をした人は、仮説や実験結果の見方について独自の見解を出すことが可能です。例えば香港の李教授は「多数の細胞が死滅した事による無秩序な遺伝子発現による副産物であろう。」と否定することが可能です。
つまり、なるほど誤った結論かも知れないが、実験をすればわかる。と言うことです。

 

ずいぶん前の事ですが、高温超伝導材料の高温記録が争われていた時にも、新記録を報じられたものが、実は虚偽だった(出来ていなかった)事があります。そのときのとはだいぶ異なる様子であることがうかがい知れます。

 

次に利害関係があるのは、協力して仕事に携わっていた人だと思います。仲間としてやってきたのですから、それは、内輪もめです。文句があるなら本人に言えることだと思います。公の場で文句を言うのは、聴かされる僕が不愉快で迷惑です。

 

次に淡い利害関係があるように思うのは、論文の不備を指摘して怒っている人で、まぁ気持ちはわかります。ご自分は一所懸命真面目に論文を書いて博士号を取得したのでしょう。または、真面目にやろうとして博士号がとれなかった方かも知れません。
利潤を追求する企業の研究者が、理研で勤務出来る研究者が羨ましく、自分よりも不真面目に思えば文句を言いたくなる気持ちもわかります。
そう言えば、僕は就職して間もなく、筑波の電総研に出張する用事がありましたが、その場で、電総研の若い研究員(たしか有機物を使ったバイオセンサーの開発をしていた人)に、その研究内容ではなく、「どうしたら、電総研に就職できるんですか?」てなことばかり聴いてましたm(v_v)m
ただ、これは、学術研究の世界での僻みのように感じられます。民間を巻き込んで欲しくないな。と思う次第です。

 

その次は、僕には利害関係が無いように思うのですが、報道に接して、歓び、そして、失望した一般人です。
大げさな人は「日本の信用を失墜させた。」とおっしゃっているようですが、
日本の信用が心配ならば、ご自分で出来る事も多々あるはずです。
僕が提案できるのは、
一つは手っ取り早く、ノーベル賞の裏付けがあるiPS細胞の提供が始まっていることを、広く世界に伝える事です。これを聴けば世界の人は「おぉ、そうだ。STAP細胞の発見は、発見の報であって、実用までにはまだまだハードルがあるのだった。直ぐに医療に役立つ可能性があるのはiPS細胞だった。」と、日本の信頼を取り戻せる可能性がありますですよ。
次に、よくいきさつを読んで(wikipediaは、よく追従して記述してます。凄いです。)実際に発見されたと報じられたSTAP細胞が、勘違いであったとしても、そこには若い科学者の熱心な取り組みと、心躍る、仮説への到達があったことを他の人に広く知らしめて欲しいです。
もし、過ちがあったとすれば、おそらく報道の方法だったのではないかと思います。
先ず、科学報道は一般の報道機関は苦手とする分野で、研究機関に発表が求められるそうですが、この仕組みもどうかと思います。NHKは、専門の担当を置いて報道するようですが、直前に別の事件があって出番がないのが残念でした。
そこで、理研が研究報道をするワケですが、おそらく大々的な研究報道の一号として、いろいろ勉強する事になってしまった不幸をお察しします。

 

元々の意図は、若い(しかも女性の)研究者が主導して大発見をした、その発見を促した組織の仕組みまでもアピールすることにあったのでは無いかと拝察します。ですので今回の騒動を受けて、逆に若い研究者が萎縮するようでは本末転倒です。
新しいことに取り組んでいれば、「大発見か?」と胸躍る機会が訪れることがあると思います。
今回のスタディーを、例えば、その成果を世間の風に耐えられる老獪なオヤジに与えて、組織としての頑強な成果発表にしてしまうのではなく、発見したのが若い(今回のように女性)研究者であっても、老獪なオヤジさんは、世間の反撃を援護射撃で退け、焼き餅が焼けても、若者に花道を歩かせてやる事にしていただければ、と思います。

 

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ちなみに、レベルはだいぶ違うんですが、毎日実験ばかりしている僕は、先週素晴らしい成果が挙がった。と喜んで、職場で自慢しておりました。
が、詳しくデータをまとめて、不足する所を補っていた本日、なんだか結論が誤っているようなデータが見つかり、とても釈然としません。
本来なら、実験を繰り返して、追及したい所ですが、スケジュール通りに進めるには、僕の発見は採用を見送り、従来の効率の悪い方法で進めることになるのだろうな。
と思うと、夜更かししてもブログをエントリーしたい気分です。
と、言うわけで書いてみました。

 

それと、二十年くら前になるのですが、研究部門に所属していた時に、上司に
「ばか、それはエネルギー保存の法則に反するから、おまえの実験が間違っているに決まっているだろう。」

 

と言われた現象を見たときの、興奮を思い出しました。(たぶん、エネルギー保存の法則に反しない、何か未知の現象で、信じられない性能が出ているのだと思うのですが)

 

怒っている人には、どうか、若いチャレンジャーが萎縮しないように配慮して欲しいと思います。
それと、非難する場合には、自分に出来ることを考えて欲しいと思います。
「日本の信用に傷を付けた」
と言うなら、日本が信頼されるようなアピールを考えたり、別の自慢できることを見つけて報じて欲しいと思います。

 

と、言うわけで、あまりまとまりがありませんが、これにて公開します。
本格的な春が到来したと思ったら、ちょっと寒い日がやって来ました。
週末にかけて気温が上昇するようですので、楽しみに一週間を過ごしましょう。

 

では、またね。