先日、車を買い換えました。新しい車のカーオーディオには、以前のようにハードディスクがありません。SDメモリーカードは使えます。
よって、MP3ファイルをSDメモリーカードに保管し、これを聞くのがリーズナブルである、と結論しました。
PC内に12ギガバイト程度のMP3ファイルがありました。
調べたら、乗り換えた車のカーオーディオのSDメモリーカードは、32ギガバイトまで対応しています。
「どうせなら、持っているCDを全部MP3ファイルにしてしまおう。」
と思い立ちました。
始めてみたら、意外と時間が掛かり、この一週間はTWITTERもほとんど読まず、PCの前でCDを入れ替え、ファイルを移動し、と作業をしていました。
ようやく現在「あと、CDが5枚」となりました。
MP3ファイルにする際に、いちいちwikipediaでCDの発売日などのデータを調べてファイルのデータに書き込んでいるので時間が掛かるわけですが。
ちなみに、現在ファイル数は、4,326。占めた容量は、23.8ギガバイト。案外制限の32ギガバイトはギリギリとなりました。
スキャットマン・ジョンのCDに取りかかりました。
wikipediaで発売日を調べました。
「売れたのは、ずいぶんと年を重ねたあとだったようだけれど。」
と何気なく来歴などを読みました。
意外でした。
スキャットマン・ジョンは、自らの障害(吃音)を克服するために、スキャットを始めたのでした。
ご存じの方には、「何を今更。」と思われるでしょうが、
僕には、とても感慨深く感じられました。
遅いデビューまで、長らく障害が障害にならない職業としてジャズ・ピアニストとして演奏していたこと。
ある切っ掛けで、吃音を逆手にとったスキャットの多用による独自の音楽を勧められたこと。
同じ障害を持つ人たちも障害を克服することを願った曲が、ブレイクした曲
「Scatman (Ski-Ba-Bop-Ba-Dop-Bop)」
だったと言うことです。
歌詞カードを読んで、冒頭を意訳してみました。
「誰でも、何かと、どもるものさ。
ちょっと俺の言うことを聞いてくれ。
そんな障害があっても、何も君を縛ったりはしない。
スキャットマンが何にも縛られず歌えるのだから、君だって出来るさ。」
日本でのCDの売上がアメリカでの売上を凌駕していた事もあり、しばしば日本を訪れたスキャットマン・ジョンは、日本の吃音団体にゴールドレコードの賞金を全額寄付するなど、本来の曲の目的「吃音に苦しむ人に克服の手助けをしたい。」を忘れず活動していたのでした。
存じ上げませんでした。
でも、当時の日本でスキャットマン・ジョンと吃音を結びついて語られる事の無かった事を考えると、僕だけでなく、多くの人が単なる「目新しい、楽しい音楽」として、スキャットマン・ジョンを理解していたのではないか、と思います。
「たびたび来日した時に、スキャットマン・ジョンは、そんな状況をどう感じたのだろう。」
と思うのですが、本人は特に憤ることもなく、寛容で、常に愉快に振る舞っていたそうです。
偉大な人って、こういう人の事を言うのだな。
と思った晩春の夜更けでございました。
春の大型連休を、有給休暇をどっさりつけた方は、本日が、長いヴァカンス明け
となるかも知れません。
僕も、あと5枚のCDをMP3化したら、寝ます。
皆様もぐっすりお休みされますよう。
明日から、元気に働きましょう。