daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

ピロリ菌の除菌に成功しました\(^-^)/

昨年から、ピロリ菌除菌治療の健康保険適用が拡大されました。
今年、僕も健康保険で除菌治療し、
昨日、除菌成功を確認しました。

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【きっかけ:ピロリ菌って?】

[1995年]

僕が初めて「ピロリ菌」なる言葉を耳にしたのは、
1995年4月発売の爆風スランプ11枚目のオリジナルアルバム「ピロリ」でした。
ピロリ
 
発売当時、深夜放送のラジオ番組でサンプラザ中野
「歌詞カードを見ると『胃ガンの原因ピロリ?』とクエスチョンマークがあるけれど、歌を聴いただけだと断定しているように聞こえるよね。」
パッパラー河合と話していたのを耳にした記憶があります。

[2008年]

次に僕が「ピロリ菌」なる文字を目にしたのは、十年以上経った2008年です。
遺伝子が解く!美人の身体 (文春文庫)

遺伝子が解く!美人の身体 (文春文庫)

 
Kindle版もあります。
この元本(単行本)を読みました。
ドコバラ!―シワの多いイケメン、大食い、美人薄命の謎
 
本書は、動物行動学、生物学関連のよろず質問に著者が回答する形式のコーナーとして、文藝春秋連載中。この連載の単行本化。第七弾です。
ピロリ菌について、第五章「動物と植物のこわ~い話」第8段「ピロリ菌は除菌すべきか?」で触れています。
感染の経緯についての質問に答えながら、ピロリ菌発見の経緯や、除菌すべきか否かの議論なども含め、ピロリ菌の(2008年当時の)概要を理解出来ます。
発見の経緯を引用すると次の通り
1979年濠R・ウォーレンにより発見
1982年濠B・マーシャル培養に成功
1983年マーシャルにより人への感染を確認(自分で呑んでみた(O.O;)(o。o;))
2005年ノーベル賞受賞(ウォーレンとマーシャル)

[2013年]

NHKためしてガッテン」で取り上げているのを見ました。
除菌の保険適用が拡大された、と。

[2014年]

昨年の健康診断が終わった後、
「工場の従業員は、みんな三五歳の健康診断でピロリ検査をしている。」
と聴きました。
そこで、今年。工場に転勤して二回目の健康診断。
「僕は去年東京から転勤してきたので、ピロリ検査受けてません。検査して欲しい。」
と、保健士に相談しました。
OKをもらいました。

【感染検査】

健康診断でのピロリ菌感染検査は血液検査です。
他の検査で抜き取られた僕の血。
この血の検査項目が一つ増えるだけです。
検査は抗体検査らしいです。
感染していると、僕の身体はピロリ菌に対する抗体を作っているはずですので、
血液中にその抗体があるか、ないかを調べるらしいです。
結果
[陽性](#ノー_ー)ノ彡┻━┻彡

【検査結果】

健康診断の結果通知を工場の保健師さんからもらいました。
ピロリ菌検査結果より先に、胃のレントゲン結果「要再検査」が目に入りました\(◎o◎)/
胃カメラごっくんです(/--)/
 
ちなみに、数年前にも一度胃カメラを呑んだ経験があります。
そのときは、鼻からカメラを入れるタイプの胃カメラ設備がある近所の病院を紹介してもらいました。
 
鼻からカメラを入れるタイプは、撮影中の患者にも余裕があり、
胃の内部映像を医者と一緒に見ながらの撮影でした。
「きれいなもんですね。」
「きっと、バリウムがよく分散せずにかたまりになったのが映ったのでしょう。」
と言うことでした。

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ピロリ菌感染検査結果も陽性。
僕の年代の感染率は30%程度と言うことです。
精神的なショックは感じませんでした。
「ハズレちゃった」
という感じでした(>_<)ヽ

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工場の医務室に赴きました。
ちょうど産業医の気さくな先生が在室しているときで、常駐の看護士さんを加えた三人で病院を選びました。
「×○部長さんは、毎年胃カメラだけれど、部長さんがかかっている病院は予約が一月以上先になるようですよ。」
「だにえるさんのお近くだと、この病院に胃カメラの設備があるけれど、観られるお医者さんが通いで週に二度だけなのよね。」
「僕が知っている高知市内の病院だと、胃カメラが得意だよ。逆に胃カメラを呑まない検査を希望されるとあまり良い顔はしないらしいけれど。」
病院選びっておもしろいですね。
結局、設備が充実していて、胃カメラが得意な病院を予約しました。
「その病院ならば、ピロリ菌除菌の相談も出来るよ。」
と言うことでした。
気さくな産業医さんのピロリ菌についてのコメントは、
「まぁ、心配には及ばねぇが、除菌するに越したことはねぇぜ。」
(と言う意味のことを、巻き舌でなく標準語でおっしゃりました。)

【除菌】

と、言うわけで、胃カメラが得意な胃腸科病院に行きました。
今回は、鼻から入れるタイプではなく、
口から入れて、呑み込むタイプです。
胃カメラにはハサミが付いていて、組織を切り取ることも出来ます。(鼻から入れるタイプのは、たぶん細くてハサミなどのパーツを装備出来ないと思います。)
 
先ずは、胃部レントゲンの結果を受けての内部観察。
鼻から入れた時と違って、
胃カメラ差し込み中の僕には、
一緒に映像を見る余裕がありません(-.-;)y-゜゜
繰り返し嘔吐反射があり、
のどを傷つけないよう、なるべく力を抜くことを心がけ、
「はやく、終わって。」
と祈りながらの撮影でした。
 
今回の結果は、(前回の「きれいなもんですな。」ではなく)
「コレですね。」
胃潰瘍の跡が見つかりました。
「これ。ちょっと色素を吹き付けるよ。」
「ね、しわが寄っているように見える、ココ。
昨年は見つからなかったので、この一年の間に、胃潰瘍が出来て、治っていたのでしょう。
家中が面倒だった「あのころかな。」と思い当たりました。
帰り際に、ピロリ菌除菌薬の処方箋をもらい、
隣の薬局で除菌薬を購入。
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一日分ワンセット。×7日分。
これを朝夕飲み続けます。

【除菌中】

除菌薬を金曜の夕飯後から飲み始めました。
医者も、薬も
「なるべくなら、掛からぬ、呑まぬに限る。」
が、僕のモットーなのですが、抗生物質を服用する際には、
「きっちり処方されたものを呑むべし。」
と心得ています。
 
と、言いますのは、かつてTVで結核の治療に抗生物質を用いた患者さんを取材した番組を見た記憶があるためです。
その患者さんは、
「だいぶ良くなってきたようだ。もうだいじょうぶ。」
と、ご自分で判断されて、抗生物質を飲むのを途中で止めました。
息も絶え絶え、それでも生き残っていた結核菌は、
つまりは抗生物質に比較的強いもので、
それが薬の服用が止み復活。数を増やしたところ、
もう、抗生物質が効かない状態になっていた。
と言うエピソードです。
 
そのほかの注意点としては、
「アルコールは控えよ。」
です。
僕は、忘年会と歓送迎会を除いてアルコールを摂取しません。
ですので、禁酒については問題ありません。
 

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薬を飲み始めた金曜日の夜から、直ぐに下痢が始まりました(__;)
が、とにかく、きっちり飲みますぞ。
 
それにしても、、、
予想はしていましたが、
下痢が治まらないのには閉口しました(--;) 
 
抗生物質は、薬の通り道である消化器官系の細菌をピロリ菌に限らず、ことごとくやっつけている模様です。
日頃から僕の体内で消化の手助けをしてくれている小腸や大腸の菌もやられているのでしょう。
失って、初めて気が付く体内の善玉菌。アーメン。
 
 
とりたてて苦痛ではありませんが、トイレがお友達の状態が続きます(x_x)
月曜日の勤務は、なるべくクリーンルームでの作業を避けました。
クリーンルームへは、マスクをして、頭巾をかぶり、つなぎの「無塵衣」なる白装束に、専用のオーバーシューズを履き、保護用の手袋の上に、耐薬品性の手袋をはめて、エアシャワーを浴びて入出して、出るときも逆。だから、「トイレ!間に合わない!」となる危険があるのですよ(;>_<;)
僕は、工場転勤に伴い、製造部所属となりましたが、ライン業務ではないので、融通が利くのが幸い。
しかし、いつまでもクリーンルームに入ることを避けるわけにはまいりません。
 
「何か手を打たねば。」
医者も、薬も
「なるべくなら、掛からぬ、呑まぬに限る。」
が、モットーの僕にとっては、
「ましてや、民間伝承の健康食品何ぞは」
なのですが、
今回ばかりは、そうも言っておられませぬ。
 
「ヨーグルトが良いらしい。
「ピロリ菌にはLG21が」
と、ネット検索で得た情報に縋りました。
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効きました。
下痢が穏やかになりました。
元通りと言うわけではありませんが、楽です。
最初から一緒に飲んでいれば良かった。
あるいは、薬を飲み始めて三日目となり、ヨーグルトとは無関係に
「身体が慣れた。」
と言うことかも知れませんが、
「助かった。」
と言うのが正直な感想です。
 
この後四日間。薬を飲むと同時に、このヨーグルトをひとカップずつ飲みました。
 
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薬を飲み終えると同時に、ヨーグルトも飲むのを止めました。
 
数日後、胃カメラ診察時に摂取した組織の分析結果を聞きに行きました。
 
ピロリ菌の除菌結果については、(除菌できていなかった場合、ピロリ菌が復活して来なければ検査も出来ないと言うことだと思うのですが)二ヶ月後です。
 
胃潰瘍跡のしわがよったような胃壁の写真をもらい、
分析結果
慢性胃炎でした。」
と、会社の医務室への連絡書を手渡され、
「でも、まぁ、ピロリ菌を除菌していますから、胃炎については、特に治療は必要ないでしょう。」
と言うことでした。
 
後日、会社の医務室に連絡書を渡し、報告。
「今回は、組織切り取る必要があったので、口から飲むタイプの胃カメラ以外に選択肢はなかったようですが、鼻からの飲むタイプのは、一緒に胃内部の映像を見る余裕があり、楽でした。」
と報告しました
「そうか、じゃぁ、今度社員の方に紹介するときのために、鼻から入れる胃カメラの設備を持つ病院も探しておこう。」
と言うことでした。

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【検査結果待ち】

その後、家中の事情で「胃が痛い。」と言うことが何度かありつつ、
「除菌できていないかもな。」
と思いながら、
「もし、除菌できていなければ『もうすこしヨーグルトを飲み続ければ』などと後悔するのだろうな。」
などと考えながら、
結局のところ、今まで通りに過ごしていました。

【除菌検査】

除菌検査は、「抗体で」と言うわけにはまいりませぬ。
(ピロリ菌が居なくなっても抗体はなくならない、と言うことのようです。)
ピロリ菌が作る胃酸を中和する物質=アンモニアを呼気から検出します。
(実際は、アンモニアを検出するのでは無く、薬を一粒飲んで、ピロリ菌が出すアンモニアと化合した何かを検出するようです。)
前の晩、午後九時から飲まず食わず(いつもの胃レントゲン検査の前日と同じ)で、病院に向かいました。
先ずは、事前に一吹き、呼気回収。「ぷぅーっ」とな。
次に、薬を一粒飲んで、
「左を下にして十分寝転がり」
「座って十分寝転がり。」
そして、再び呼気回収。「ぷぅーっ」とな。
しばらく待って、医者に呼ばれ、もらった検査結果がこれ。
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「ぎりぎり、とか、かろうじて、とか、じゃないですね?」
と尋ねると、
「まるっきり無くなってます。疑いなく除菌できてますね。」
と言うことでした。
めでたし。めでたし。
ちなみに、現在除菌率は70%〜80%程度だそうです。
一回目で除菌できなければ、別の抗生物質で二回目の除菌チャレンジとなるそうです。
また、ピロリ菌に感染しているからと言っても、
「除菌せねば即死!」
と言うことではなく、
ほとんどのピロリ菌感染者は、症状もなく、健康に暮らしています。
副作用を勘案して
「主治医と相談して下さい。」
との事です。
日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌に関連する疾患の治療および予防のため、ピロリ菌感染者のすべてに除菌療法を受けることが強く勧められているそうです。
詳しくは、皆様もネット検索などで調べてみて下され。

僕が薬を購入した際に配布されたパンフレットの内容が、こちらのサイトで読めます。

参考にして下さい。

それでは、今年も残すところあと一月。楽しい冬を迎えて愉快に過ごしましょうぞ。