daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

ご苦労されている新人の皆様へ

新社会人の皆様へ

ようこそ、 新社会人の皆様。
リストラで予想もしなかった職種に変わった皆様。
春もたけなわの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
新人と同レベル。「話が通じない」管理職の共通点:日経ビジネスオンライン

「言ってもやってくれない。」そう言うあなたは何を言っているのか。と言うことですね。

2015/04/24 21:29

↑このコラムを読みました。
思うところが多かったので、私見を述べたいと思います。
特に、学校を卒業し、
「さぁ、いままで頑張った成果を発揮するわよ!」
と意気揚々と仕事に取り組んだところ、思うようにならず、ご苦労されている新社会人の方に知っておいて欲しいこと。

仕事がうまくできない場合

結構な頻度で、他の人に原因があります。

僕が新入社員だった頃を思い起こすと、
今考えれば「うまくいかない」と悩むものの、自分ではどうしようもないケースが多かったようです。
その原因とは、主に三つ考えられます。
  1. 指導する人が下手だったり、指示が不備な場合
  2. 実はどーでも良いことをヤラされている場合
  3. 期待が大きい場合。
一つずつ説明します。

1. 指導する人が下手だったり、指示が不備な場合

マニュアルが整備されていて、指導する人が責任を持って指導にあたるような部署では、こういうケースは少ないと思います。
でも、マニュアル化されてない(マニュアル化できない)仕事も多いです。
例えば、先輩社員が平然とやっている、会議の資料作りを例に考えてみます。
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「この資料を5月度に更新して」
と、先輩社員に命じられたとしましょう。
(上の資料は、テキトーに例として作りました。資料を貼り付けてみて「テキトー過ぎる!
」と、思うのですが(^◇^;)
たぶん、命じた先輩社員なら、
「数字だけ、入れ替えてオシマイ。」
で、ほんの五分で終わらせるのでしょう。
が、しかし。
僕の場合は、
「この資料を更新して」
と言われ、
ファイルのありか(サーバーのフォルダ名とファイル名)だけ知らされても、
取り組むのは、至難の業です。
  • どのアプリケーションソフトを使うの?
  • 数字はどこから持ってくるの?
  • 完成したら、どうするの?
解らないことだらけです。
一つ一つ聞けば良いのでしょう。
ちょっと聞いてみした。
先輩の反応は、
「そんな初歩的なことも解らないのか。」
「普通にやれば良いんだよ。」
「自分のアタマで考えろ」
などと叱られました。
そして、教えてくれませんでした(#ノー_ー)ノ彡┻━┻彡
この場合、仕事を命じた人の、命じ方がダメです。
おそらく、先輩社員も苦労して、資料を簡単に作れるようになったのだと推測するのですが、できるようになった時点で、その苦労が彼の中で「無かったもの」になってしまったのでしょう。
悩む必要はありません。
できなくて当然です。
また、会社としても、問題は発生しません。
僕ができなくても、必要ならば誰かがその資料を作ります。
おそらく、先輩社員が「こいつ、言ったことをやってくれない。」などと理不尽な不満をつぶやきながら、代打を打つことになるでしょう。
悩む必要は無いし、仕事にも差し支えないのですが、僕の問題(命じられた仕事ができるようになる)は解決しません。
でも、先輩社員がぶつくさ言いながら完成させた資料を見れば、
「ふーん、こういう事を期待していたんだ。」
「ふーん、こうやるんだ。」
と言うことが解ります。
効率が悪いですが、一応次回はできそうな気がします。
来年新入社員が来たら
「僕は、ちゃんと教えて上げよう。」
と決意します。
来年になったら、僕はこの苦労を忘れているでしょうか。
忘れていたら、ダメな先輩社員と同じですし、
忘れていなかったら、僕は立派な新人です。

2. 実はどーでも良いことをヤラされている場合

1. の場合は、一応「完成させねばならぬ資料」と言う前提でしたが、
場合によっては、
「新入社員に何かせねば、俺が指導を怠ったと思われる。」
と、間違った危機感で、どーでも良い仕事を命じられるケースがあるかも知れません。
この場合、なるべく時間が掛かるように解りづらく命じるの理に適ってます。
よって、僕の
「どーしたら、良いか解らないけれど、誰も教えてくれない。仕事ができない」
状態は、理に適っているわけです。
ばかばかしいですが、この場合も
悩む必要はありません。
そのうち、ちゃんとした仕事が割り振られるでしょう。
 

3. 期待が大きい場合。

これは、僕が卒業式で拝聴したお話。
学長が卒業生に激励で述べた内容です。
学長が初めて卒業生を受け持った時の学生Aくんのケース。
Aくんは悩んでいました。
「同期入社のBくんは、既にテキパキ仕事をこなしているようだ。」
「 Bくんに比べて、俺は失敗してばかりで、そつなくこなせていない。能力が低いのだろうか。」
と言うケース。
Aくんは、悩んで、卒業研究を担当した先生に相談しに行ったそうです。(悩みすぎ(^◇^;)です!
 
先生も親切な人で、わざわざ彼の会社の上司に様子をうかがいに行ったそうです。(親切すぎ(^◇^;)です!
 
すると、彼の上司曰く
「Bくんは、凡庸なので、誰でもできる仕事から始めさせました。」
「Aくんは、見所があり、将来が期待出来るので、難しい仕事に取り組んでもらっています。」
でした。
この場合も
悩む必要はありません。
最初に本人に言ってくれれば良いのにね。
と、思いますが。
他の人と比べる必要は無いのです。
実際の仕事は、学業と異なります。比較優位の理屈に基づいての分業です。周囲の人と同じ課題をこなす事はまずありません。
 
Aくんの場合には、簡単にできる仕事ではなく、チャレンジさせてもらっているのです。
将来を期待されているのですから、うまく行かなかったときは、エジソン風に
「うまくいかないやり方が一つ解った。」
と、納得しつつ、徐々にできるようになりましょう。
 
解決するのは時間や、体力や、人の和だったりします。不慣れな環境に飛び込んだときは、何かとできないことに注意が向きますが、悩むよりも、よく食べて、よく寝て、元気でいることに注力する方が良い場合が多いようです。
 
この連休中は、リフレッシュして、楽しく過ごしましょう。
僕も、ちょっくら観光に行ってきます(^.^)/~~~
 

新入社員を迎えるものとして

ところで、迎える側として、上に上げた1.のような例は不味いので、留意する点を(自分の肝に銘じるつもりで)まとめてみます。
・ 人に教えるときは、「出来る自分」を基準に考えるのではなく、「出来なかった頃の自分」をよーく思い出すべし。
・ 新人は、業界用語や、専門用語を知らない。教えるからには、解る言葉を使うべし。
・ 仕事によっては、失敗しながら徐々に上達するタイプのものもあることを伝えておくべし。教わる人は、上手くできなかったり、時間が掛かることを気に病むものです。
・ 教えた相手が上手くできなかった場合、自分の伝達方法が悪かったと考えて、わかるように工夫すべし。
と言ったところでしょうか。
 
「ふつうに」はワカラン!
ちなみに、解りづらい命じ方の例として
「普通にやって」
と言うのが思い浮かびます。
 
言ったあなた! その「普通」を説明出来ますか?
できないのではないですか?
できないだろう。
そのくせ、「普通って何ですか?」と聞く人に向かって
「普通がわからないのか。バカ。」
と言ったりするでしょう。(だんだん、俺の恨みごとになってきたな(^◇^;)
 
教えるときには、具体的でないと、教えていないのと同じ事です。
同様の例が
「相手の気持ちになって、考えて。」
と言うようなせりふがそうです。(会社の例から逸れてますが(^◇^;)
「相手が嫌がることを、してはイケマセン」
と言うのは、実は曖昧で、解りづらい典型です。
何をしてはイケナイのか、具体的に言うべきです。
言われた本人が「俺の場合は、イヤじゃないぞ。」と言うことをしたら、
おそらく、叱った人は「何回言えば解るんですが!」と重ねて叱るところでしょうが、
 
いや、この話はやめておこう。
 
職場に話を戻して、
他に、解りづらい例として
「チェックしておいて!」
が挙げられます。
たぶん、普段職場ではこれで通じると思うのですが、
新人には、解りません。
次のように具体的に言うべきです。
「現物を直接目で見て、リストの中のどの物件にあたるのかを見極めて下さい。その後、リストの確認しました。の覧に丸印を書き込んで下さい。」
「全部丸印が書き込めたら、仕事は終わりです。私に「終わったよ。」と言って下さい。」
「もし、1時間掛かって終わらなかったら、そのときも私のところに戻ってきてその旨伝えて下さい。」
 
まとめ
新しい仕事がうまく出来なくて、悩んでいる場合は、
大概の場合、自分に原因がなく、どうしようも無い。
自分が教える立場に立ったら、新人を悩ませないようにしたいと思うけれど、
きっと、僕が教える立場にたっても、上手く教えることはできないだろうと思う。

だから、悩むよりも、明るく元気でいることに心がける方が、自分のためでもあるし、みんなもその方が良い。

つまり、何よりも大切なことは、健康的に憂さ晴らしをする手法を見いだす事です。
 
繰り返しになりますが、そう言うわけで、僕もどっか行ってきます。
みなさんも、楽しい連休をお過ごし下さい。
でわでわ(^.^)/~~~