daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

リップヴァンウィンクルの花嫁(岩俊二監督作品の劇場公開映画)を観ました。7

の続き。
香川県高松の映画館は、ことでん瓦町駅
から少し歩いたところにあります。
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菊池寛通りを抜けて行きました。
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代表作の戯曲
菊池寛 父帰る青空文庫にリンクしています。)
のブロンズ像があります。
短い戯曲ですので、すぐ読めます。
僕は初めて読みました。特に感想はございません。
ちなみに例によって、せっかく香川県に来るのだから、と、昼前にこんぴらさんの方に足を運びました。上映は夕刻=16:00~でしたので。
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ちなみに、この駅はこんぴらさんへの玄関口の「ことひら駅」。
琴平と金比羅。語源は一緒じゃ無いの?と気になりますが、気になっていたら、いつまでたっても本題にたどりつきませぬ。
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お天気も優れず、こんぴらさんも雨雲の中ですし、
映画館に行きます。
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二回目の鑑賞で、アマゾンで買ったパンフも読んでいます(前半のみ(^0^;)
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パンフを読んで「あ、気がつかなかった。」と言う箇所も含めて楽しみに鑑賞しました。
二回目に鑑賞して気付いた点を列挙します。

1. 定期的に入る家庭教師の授業風景が、七海の状況を整理するスポットになっている。

七海のバイトであるインターネットTV電話での家庭教師。最初から最後まで続きます。
生徒の岡本カノンは、終始パソコンから七海に向かって話しかけるだけです。画面に映りません。しかし、七海の変化に気がついて「先生、風邪ひいた?」などと声を掛けます。
川に流されるように流転を続ける七海を眺めていた僕ですが、岡本カノンが話しかけることによって、立ち止まって七海の現状を認識することが出来たように思います。

2. 「凝っているな」と思う映像

先に二箇所を挙げました。
真白がウォッカで薬を飲むシーンと、
クライマックスの「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」と真白が語るシーン
もう一つありました。
(今は、忘れましたm(v_v)m、メイドのバイトを始めてから、二人が自転車を押しながら、買い物から帰ってくるシーンだったけかな?)

3. 別荘のシーンで、野鳥の声が環境音として効果的だった。

僕は神奈川県平塚生まれの相模原育ちの神奈川県人。小学校の夏休みは、親に連れられて箱根にもたびたび旅行しました。父親が勤務する会社の健康保険組合の保養所、と映画の高級別荘地とはだいぶ趣が異なりますが(^^ゞ
強羅にあるその保養所は、小田急線が乗り入れる箱根湯本よりも、だいぶ登ったところです。箱根は、元々2,700mの富士山型成層火山が陥没したカルデラで、とても広い範囲を指すらしいです。箱根も彫刻の森美術館を越して、強羅あたりまで来ると、高原の涼しい環境で(夜になるとカマドウマ(便所コオロギ)も見かけるけれど)野鳥の声がうるさいくらい。(と言う表現は、原作小説に出てきますが(^^ゞ)森の中は自然が豊かです。
映画のロケ地がどのあたりなのか、を存じ上げませんが高級別荘地と言えば、強羅か千石原のあたりで、標高は500mを下りません。(調べたら、箱根湯本は100mに満たないようです。あ、パンフにロケ地が書いてありました。仙石原ですね。アルベルゴバンブー
で、 高松の映画館は、周囲にスピーカーが配置してあって、映画を見ていて高級別荘地のシーンになると、なぜか外の音がうるさいなぁ。と思っていると、映画の音でした(笑)野鳥の声の種類で、だいたいの時間が判る仕組みです。
ずいぶん凝った映画だなぁ。と恐れ入りました。

4. 二回ある結婚式のシーンで、場面ごとに曲が変わる。

そのために沢山のクラシック曲がサントラになっている。と言うことのようです。
前回お話ししたバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」は(披露宴ではなくて)結婚式。ヴァージンロードを歩いてくる時に流れていました。
すると、キリスト教式のこの結婚は、カトリックではなく、プロテスタント。神父さんではなく、牧師。と言うことになりますね。(ルターが提唱したドイツ語による賛美歌=カンタータを、カトリックが避けているのかどうかは存じ上げませんが)

5. ラストで七海の薬指(だけ)に日の光が当たる。

これは、パンフレットに書いてあったので、注目しました。

6. 新郎役は、カメオ出演紀里谷和明監督

熱心な映画ファンではないのでm(v_v)mすが、七海がバイトで参列者として出席する結婚式(披露宴)の新郎役はカメオ出演の紀里谷監督でした。いい男ですね。
他にもカメオ出演があって、映画ファンなら、カメオ出演者を探すのも楽しみになるのでは?
今インターネット検索で調べたら、バイトの結婚式の後、真白と七海がお酒を飲むジャズバーのピアニストもカメオ出演らしいです。
あと、軽部真一は判りました。堀潤は、ネット検索で「あぁ、そうか。」と言う感じ。
 
つづく。