拝啓NHK様。写真が適切ではありません。これは食料用のトウモロコシの写真で、飼料用のは粒が大きくて硬いヤツです。歯みたいなのでデントコーンと呼ばれます— Isseki Nagae/永江一石 (@Isseki3) August 26, 2019
中国が輸入しない米のトウモロコシ 日本が買います | NHKニュース https://t.co/sQdOHyq9OF
調べましょう!
(と、言うのは、最近の世の中の人は、みなPCを使わずにインターネットにアクセスしているらしいので(僕はPCしか使えない(>_<))悔しいのでPCじゃないとできないことをやってみよう。と言う意図もあります(=^_^;=)
国内で害虫の新たな被害が確認されたたため、と書いてありますが、ツマジロクサヨトウ のことですよね。まだ九州で見つかったくらい。これを現段階での輸入の理由にするのは詭弁でしょう。こういう詭弁を弄するから、国は信用されなくなる→https://t.co/4Wt0KPyLMo
— 松永 和紀 (@waki1711) August 26, 2019
もしかしたらリンクした日本スターチ糖化工業会のウェブページの古いものを僕が拾っただけかも知れないけれど、そうだとしたらゴメンネm(v_v)m)
これを最新のもので確かめてみようという趣旨です。
政府統計を読む
作物統計調査 | すべて | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
ここで青刈りとうもろこしの統計を読んだものです。
ここで「青刈り」ってもしや!と思うのは、日本国内での「飼料用とうもろこし」は、人間が食べるスイート・コーンを大きく育てるために、一つだけ残して、他を実が熟さないうちに摘み取ってしまった間引きなのかもな。と言うことです。
そうだとすると「わざわざ飼料用のとうもろこし」を輸入するなんて!と思ってしまうのも納得できます。が、しかし。
本題の輸入は、
国際
農林水産物輸出入統計
普通貿易統計で、とうもろこしに関連する項目を選択して検索します。
- 1/4 統計品目表(輸入)
- は、1005代の10項目
- 2/4 当景品目標の数量・金額
- は、単位1、単位2、合計_数量1、合計_数量2、合計_金額の5項目
- 3/4 国
- は、226ヵ国全部。(あとで表計算ソフトで貿易がない国を削除する)
- 4/4 時間軸(年次)
- も5カ年全部
グラフにしてみましょう
2018年に絞ると、輸入量の合計は1,580万トンでした。
うち、70%が、飼料用
とうもろこし_その他のもの(種ではない)
2 その他のもの_飼料用のもの(関税の監督の下で資料の原料として使用するものに限る。)
で、1,108万トンです。
そのうち1,009万トンはアメリカからの輸入です。
ニュース記事では、うち250万トンの輸入を「前倒し」すると言うことです。
月次統計を見ると、毎月コンスタントに購入しているのではなく、年に何回かまとめて輸入しているようです。
つまり、トランプ大統領には「買ってあげるよ。」と言いつつ、
実際は「次にまとめて輸入する分を前倒しするだけ(かもしれないなぁ)」と思います。
ちなみに二位で22%は、コーンスターチの原料
2 その他のもの_関税定率法第13条第1項の規定の適用を受けないもの_当該年度における国内需要見込み数量から国内生産見込み数量を控除した数量を基準とし、国際市況その他の条件を勘案して政令で定める数量以内のもの_コンスターチの製造に使用するもの
で、3,416,699トンです。
コーンスターチについては、メーカーの下記ページでわかりやすく説明されています。
オススメですので、一緒にお勉強しましょう
まとめ
トランプ大統領には
「アメリカに有利な交渉をしたぜ」
と言うネタを与えたわけですが、
日本は、実際は何ら譲歩していないのかもしれません。
「とても上手な貿易交渉をしたのかもな。」
と思いました。
だいぶ夜更かししましたが、会社帰り(近所のプールで600m泳いで帰って)平日でもこの程度は調べられます。
ニュース記事を書いたり、ツイッターで批判するなら、見当違いなことをいって恥をかくよりも、この程度調べてみてはいかがですか?
と、偉そうに思いました。
それは、そうとしても、調べてお勉強するのは楽しいので、例えば夏休みの宿題(自由研究)でなくても、皆様も機会があればチャレンジしてみて下さい。
それでは、残り少ない八月を愉快に過ごしましょう。おやすみなさい。
ここで、「じゃ、僕がニュース記事を書いたらどうなるか」と言うことで、続きを書きました。