「こういう地図を書いてみたいな。」とぼんやりと思いつつ、
具体的に書こうとすると、
「実際に書いたところで人様の二次著作になるから、SNSで威張れない」
と言う言い訳をしつつ尻込みするのであるが、
実際に次から次から次へと、可視化し、発表した人が、満を持して、出版した一冊。
実力と、おそらくいろいろな調整と、時間と努力と、想像力を使って実現させている。
社会学的なところから、自然科学的な方面まで、莫大な知的好奇心を満足させる一冊です。
買ったばかりですので、取り立てて見たかった
第4章 さまざまな自然を可視化!
の1 日本列島を「川の流域」で塗り分けてみた
での(僕の)喜びを少しご紹介します。
1. 埼玉県を理解する
埼玉県に引っ越してきて(2年前)埼玉県を理解するのに役立ちました。
埼玉県は、荒川流域と利根川流域があることはなんとなく存じ上げていたのですが、
なるほど、そんな感じか。と理解が深まりました。
2. 相模原市が以外と相模川流域だけで無い。
相模原市出身です。(1歳~22歳)
我が心の川といえば相模川ですが、町田市との市境に境川が流れていることも承知していたつもりでした。
しかしながら、なんとなく平らな相模原台地は、全部相模川流域の認識でした。
この地図を見ると(あたりまえなのですが)境川流域で分割されており、意外さに思うところが多かったです。
そういうわけで、高座郡域について言うと、僕(相武台出身)は、
相模川流域民意識
であり、
境川流域民(相模大野とか古淵とか淵野辺=つまり横浜線沿線民)
とはちょっと心のよりどころが違うな。という感覚があった。
3. 山梨県内の多摩川流域
東京都の西のほう(福生や羽村)に住んでいたときには、よく丹波山村や小菅村の温泉に浸かりに行きました。
この二つの村が多摩川流域で、東京都の多摩地区と合わせて「大多摩」という地域を形成しています。
福生や羽村に住んでいた頃は、
この範囲が僕の行動域でした。
温泉も
・丹波山温泉のめこい湯
・多摩源流 小菅の湯
・数馬の湯
・奥多摩温泉 もえぎの湯
・生涯青春の湯 ひので三ッ沢つるつる温泉
以上五つの温泉に順繰りに浸かりに行っていたものでした。
山梨県は、富士川流域の「くになか」とそれ以外(主に相模川流域)の「ぐんない」の二つの地方に分けて(天気予報とか)紹介されますが、
なぜ多摩川流域の「小菅村」と「丹波山村」が山梨県なのかが、謎でした。
この本で、その理由が紹介されており、著者の博識に恐れ入った次第です。そして、長年の謎が解けてすっきりしました。
ありがとうございました。