daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

専門家のやること~知らない事への恐怖?2

の続き。

 

僕の化学に携わった経験からの「化学合成」についての感覚の変遷をまとめます。
中学生
化学式を習った。僕にも化学合成が出来る、と思った。
高校生
実際に化学反応を起こした。まともに出来なかったが、とにかく化学反応させた。難しい事が解った。
大学生
未知の物質の合成に励んだ。目標に到達しなかった。ただし、合成作業の訓練になった。
就職して
まがりなりにも、特許申請するような新規物質を合成した。実務上の技術(※1)以外に、留意することが沢山あることを知った。(※2)
(※1)実務上の技術;材料を混ぜる、加熱する、精製するなどの技術
(※2)安全;火事を起こしてはならぬ。怪我をしてはならぬ。毒を噴出してはならぬ。
環境;法律、法令に沿った廃液、排気の処置をしなければならぬ。
効率;必要最低限の費用、手間、時間で取り組まなければならぬ。
スピード;他社に負けてはならぬ。
後工程(材料を使って、実験する人)との連携
上司への報告
うまく行かなかった場合の代替策の準備、など
そう言うわけで、
高校で化学を学び、簡単でも合成の経験があれば、
サリンを作るのは難しい。自宅で作るのは無理。」
と理解するのだろうと思います。
 
大学で専門にした人は、もう少し具体的に、
「実際にサリンを合成したオウム真理教はかなり、大規模に時間と金と人手を掛けて取り組んだのだろう。」
「事故(合成していた本人が中毒になった)があったことはもっともだし、犯罪に使う際にも、兵器として用いるような適当な方法(目標に対して、必要な量を的確に噴霧する)は出来なかったわけだ。」
と理解するでしょう。
 
職業にしている人は、(化学合成を職業にしている人は、その目的が給料ですので)
「馬鹿なことをしている」
と思ったかも知れません。
 
つまり、
「専門家ならサリンは合成しない。」
と、僕は理解します。
 
一方、多くの人は、化学合成については、中学校までに学んだ内容がベースになっていると思います。
そこで、
本エントリーで、記そうとしていること

専門家のやること~知らない事への恐怖?

は、化学の場合、
「あ、サリンの合成方法(化学反応式)が書いてある。」
「これを見て、合成する人がいたら、タイヘンだわ。」
と、懸念する人の心情の推測は、
「化学反応式が解れば、専門家なら、合成出来る。」
という誤解から生じる不安なのだろうな。
と推測する次第です。
 
理解は出来ますが、この誤解を誤解と知らずにネットで非難されたとしたら、不愉快ですし、
マスコミが報道していたとしていたら、訂正を求めるし、
「あ、専門家が近くに住んでいた。」
と逮捕する警察はとんでもないです。
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えーっと、このエントリーはまだまだ続きます(^_^;)
 
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ブロガーへの誤解

ちょっと大きく出てみました(笑)
化学については、一応職業でもありこのような考察が出来るのですが、(と申しましても学会で薬品会社の新薬の合成発表とか聴くと、「ひえぇーっ、俺にはできねぇ。」と思うレベルですが(^_^;))
おそらく、他の分野でも、同様な専門家への誤解があるのだと思います。
 
皆様にも身近な例を挙げます。

「ブログ」

ちょっと大きく出てみました(再(^_^;))
僕が今書いているこの文章をお読みの皆様は、ある意味、エキスパートです(笑)。名もない、さしてアクセスもない。僕のブログを読んでいらっしゃるのですから。(または、僕をご存じの方ですね。ありがとうございますヘ(^o^)ノ*
そこで、エキスパートの皆さんに、質問したい。皆様も、素人(ブログなんぞ読んだことが無い人)に、誤解から来る、いわれのない非難を浴びたことはありませんか?
 
僕は、聴いたことがあります。
「この、ブログ面白いよ。」
と、職場で何気なくつぶやいた人が、その一言で非難囂々を浴びたと言うことを(友達の友達から(^_^;)<と、言うことにしておく(冷汗)
 
「え? ブログ読んでるの?」
「炎上とかさせるの?」
「会社の秘密とか書き込むの?」
「俺の悪口書いているんじゃないの?」
いや、まぁ、ヒドイもんです。
そりゃ、2チャンネルだってば。(と、2チャンネルを知らない僕が誤解を元に言い訳するワケですが(自爆))
 
その人の職場では、どなたもブログを読む方がいらっしゃらなかったのですね。
これは、最初にたとえ話にした化学の専門家が
「化学反応式さえ解れば、毒薬でも何でも合成できるであろう。」
と言う誤解に似ているように思います。
「ブログを読んでいるなら、悪口も好き放題で書き込めるはずだ。」
と。
 
この話しを聞いて以来、僕は警戒して、普段ブログに接する機会のない人の前では、ブログの話題は出さない事にしました。
 
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 同様な例は、化学、ブログに限らず、いろいろ思い当たるところがあります。
 
例えば株の取引
例えば、会社で加入している持株会で毎月5千円ずつ自社株を買っている事以外に株の取引をしたことがない人が、
「え? 俺、特定口座で少しだけれど、株持ってるよ。」
と聞いた途端に、
「あいつは、就業時間中もスマホから株の売買をやっている。」
と誤解からデマを流布する
とか、
 
例えば走り屋
ターボエンジンの自家用車に乗っているだけで、
「あいつ、走り屋で、すごいスピード違反するんだろ。」
と言われる
とか、
 
もっと、初歩的なところで言えば、
インターネット
「お母さんも、そろそろメールぐらい使いなさいよ。」
とアドバイスをしたら、その返事が
「あんた、メールなんか使って、詐欺に遭ったらどうするの? あんたもストーカーとか、気をつけなさいよ。」
と、返事が返ってきた。
 
てのは、リアリティーが感じられませんか?
 
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まとめ。
専門家は、素人から誤解を受ける。
専門家と言うほどではなく、単に
「知らない事を知っている人。」
「自分がやらないことをやっている人」
に対しても、
トンデモ無い誤解を(耳にしたキーワードをつなぎ合わせて)することがある。
 
誤解を受けやすい人は、ある種このような、単に「理解されていない」と言うだけかも知れないと、心得て、無恥な人の知らない話題は避けるべき。
が防衛策になるのかもな。
と思う一方、
 
自分としても、
「よく、知らないことを、非難するのはやめよう。」
と心構えが大切だ。
と、本エントリーを記して学習しました。
 
時には、「ふーん。」と聞き流したり、
とぼけて見せることも必要かと思います。
 
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それでは、夜も更けましたので、きょうはこれにておしまいにします。
春が待ち遠しい今日この頃。お風邪など召されぬよう、ご自愛して、愉快にお過ごし下さい。