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daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

なんてったってアイドル/小泉今日子を久しぶりに聴きました。

なんてったってアイドル (MEG-CD)

なんてったってアイドル (MEG-CD)

 

オリジナル1985/11/21発売。

 

カーステレオを変更しました。CDを差し込んでハードディスクから再生するタイプから、一段安いハードディスク無しでSDメモリーカードにあらかじめPCからコピーしたMP3を再生するタイプへの変更です。これを機会に、我が家のCDを全部MP3にしました。
カーステレオの仕様の関係で、ファイル名を全部書き換える必要がありました。ファイル名順に再生するので、ファイル名の先頭に3桁の番号を振るのです。すっごく面倒です。ですが、実用上必要。つまり、そんなに沢山のファイルをSDメモリーカードに放り込んでヘビーに使うことを想定していない、簡易タイプの安いカーナビ機能の一部としてのカーステレオなのです(T_T)/。五月はまるまるこの作業に費やしました。そして、ブログの更新をお休みしておりました。
再更新に関し、当面は久しぶりに聴いたCDの思いを語ってみたいと思います。

 

実際に僕が持っているのは、
KYON3

KYON3

 
ですが。

 

作詞:秋元康、作曲:筒美京平
先ず、歌詞が秋元康の真骨頂だと思います。
架空の女性アイドル歌手のモノローグです。
(歌詞をそのまま転載するのを憚って、小説ふうに説明します。)
赤いコンバーチブル・カーに乗ってイベント会場に到着しました。
晴れていたので幌を開けてオープンカーにしてきました。
だいぶ目立ったようです。会場に集まったファンにも私が到着したことが知れたようです。
私はアイドルですから、派手に登場しようと思いました。ドアを開けずに、片手を窓枠について車から飛び降りました。
今日はあらかじめ事務所でステージ衣装に着がえて来ました。そう言えばミニスカートでした。
スカートの裾がひらひらして、ファンの男の子達が驚き喜んで注目している様子が目に入りました。

 

事務所に言われているので、外出するときは黒いサングラスを掛けます。プライバシーの保護に努めているわけです。でも、アイドルなのですから、すれ違う人に「あ、×○だ」と気づかれなくちゃ面目が立たないってもんよ。私だって若者です。恋もします。でもスキャンダル記事されるのは御免です。
アイドルなのですからイメージが大切です。「清く、正しく、美しく。」と。

 

例えば、ちょっとイカしたミュージシャンと付き合ってる事が芸能レポーターにばれたとします。彼について問いかけられても、私は知らぬ存ぜぬの受け答えで煙に巻くことにしています。
アイドルは、本当に楽しいです。ずっとこのままでいたいです。歳なんか取りたくありません。ファンのみんなにきゃーきゃー言われ続けたいです。毎日が楽しければ、それで良いです。
僕は、この歌詞が好きです。気が効いていると思います。イカしてます。
ちょっと説明します。唄っているアイドル本人が、思っている事をそのまま唄っている、と僕は解釈していません。
「アイドルって、こんなふうに思われているんでしょ。それなら、それでOKよ。期待に応えてあげるわよ。」
とサービス精神を振りまいていると感じています。
聴いている側としては、こんな事を言うアイドルに目くじらを立てる賢しらな顔をした大人を共通の敵と想定しています。
「つまらねぇこと言っているんじゃねぇよ。」
と唄っているアイドルの味方になって相対しているつもりです。
そして、一緒に盛り上がり、
「こんなに楽しい事がわからないなんて、賢そうな顔をして文句をたれても、生きている意味が無いじゃんか。」
と、自分の生きる意味、人生の楽しみ方を学んでいるつもりです。
当時のきょんきょんのラジオ番組のコーナーにも「干渉しないでよ!」と、言うコーナーがありました。もちろん、最低限生きていくための面倒があることは知っています。でも、自分の責任で、楽しいことに取り組むことに、邪魔はして欲しくないものです。
そんな、子どもたちの心境を汲んだ歌だったと思います。
余談ですが、このコーナーで読まれたはがきに、きょんきょんに向かって「干渉しないで。」てのがありました。笑えました。
きょんきょんのコンサートに行きました。私はみんなとは違って席に座ってじっくり演奏を楽しみたい。と思っていました。わたしだけが一人席に座ってきょんきょんの歌を聴いていました。するときょんきょんが舞台から私に向かって「席を立って一緒に唄おう、踊ろう!」呼びかけ、干渉されました。「干渉しないでよ。」と言いたかったです。
ときょんきょんに向かってのリスナーの文句でした。きょんきょんははがきを読んで曰く
「いや、私は干渉するね。コンサートはみんなで盛り上がって楽しまなくちゃ。」
と自説を述べていました。本来このコーナーは親や先生から干渉された不快を表明するコーナーなのですが、例えば、きょんきょんのコンサートを鑑賞しに来たファンにとって、と言う立場でも、対立する項目はあるのだ。その中で妥協点を見いだし最大公約数で楽しい方向に持って行く工夫が必要なのだ。」と思いました。)
ちょっと大げさか。

 

今も、昔も変わらない。と思うのは、人には二種類いると言うことです。
人を非難して、相対的に自分が偉いやつだと主張する人と、
人のことをさほど気にせず、自分の人生を楽しむ人です。
どちらの人生を歩むかは、本人の勝手だと思います。
僕は、後者を選びました。人を非難する暇があったら、自分が楽しいと思うことに打ち込むぜ。と。この曲のキーボードパートをコピーして演奏しながら心に誓ったのは十七歳の時。
はい。僕の歳をばらします。僕はきょんきょんの一学年後輩です。きょんきょんと同じ学区の県立高校に通っていました。
この曲をコピーしたのは、高校三年の文化祭。最後のイベント後夜祭。
飛び入り歌合戦コーナー。僕は後夜祭バンドのキーボード担当。
唄ったのは私立理系コースの僕のクラスメイトの可憐な女の子。
クラスに六人しかいない女子の残り五人が、応援部から借りたチアガールの衣装で一緒に踊りました。
ふだんはいいとこのお嬢様然として大人しく、勉強一筋と思ってた女の子が、この歌を歌うのだからビックリしました。
普段は親に言われるがままに大人しくお勉強していても、内に秘めたるスピリッツは「なんてったってアイドル」の矜持で、僕たちと一緒なのだ、と一体感を感じました。
会場も盛り上がっていました。
とは言えども僕のキーボードパートは結構忙しく、早いアルペジオと和音の連打、インパクトのあるリズムを発するブラスパート、電子音でのポルタメントなど、ありったけ弾いていたので、彼女が唄って踊る姿はあまり記憶にありません。
見ていた後輩が言うには、「だにぃさん、唄っている人以上に目立ってましたよ。弾いている間、ずっとランニングでステップ踏んでるし。ブレイクの時には廻ったりしてたでしょ。」と。
これが、受験を目前にした三年生の文化祭で、僕は後夜祭バンドのキーボードパート以外に、サザンのコピーバンドと、隣の高校の文化祭には爆風スランプのコピーで出張出演してたんだから、自分でも信じられない。この年の秋はたしか、二十曲以上コピーしたような記憶があります。オマケにこの文化祭の実行委員でもあったし。
その後、大学に進学し、7バンド掛け持ちでジンマシンが出るまでコピーしまくった原型はこの年の文化祭にあったのだな。と思います。
「忙しい。」なんて愚痴を言う暇があったら、一曲でも多くコピーだ。
人を非難している暇があったら、思いついた面白そうな事に取り組もう。
キリギリスのように一生遊んで暮らせたらサイコーだ。
うん。このときに僕の人生は決まったのだ。
このスピリッツは、僕の中に今も生きています。