daniel-yangのブログ

メインブログ「受動態」(読書感想文ブログ)とは異なる内容を気まぐれで記します。

バイオエタノールは、蒸留するだけで、エタノールの燃焼エネルギーを上回るのでは?

ぶなの木

agora-web.jp

を読んだので、計算してみようと思いました。

 

a) 蒸留に掛かるエネルギー

三菱ケミカルエンジニアリング株式会社のウェブサイトに載っていました。

www.mec-value.com

おおよそ4000kJ/L-EtOHです。

単位がよくわからないのですが、エタノール1リットルあたり4,000kJかな。

 

b) エタノールの燃焼熱

山形大学のウェブサイトでお勉強しました。

edu.yz.yamagata-u.ac.jp

エタノールの場合は、1367.6キロジュール毎モル

と言うことです。

エタノール1molは、46.07gです。

密度は0.789 g/cm3ですので、

エタノール1molは58.39cm3です。

と言うわけで、1リットルあたりの燃焼熱は、

1367.6×(1,000÷58.39)

=23,421kJ/l

です。

 

と、言うわけで、どうやら、蒸留に必要なエネルギーは燃焼熱をだいぶ下回るようです。

 

ただし、92w.t.%程度までの濃縮に必要なエネルギーぽい。

燃料としてのバイオエタノールは、99.5%とからしい。

この後に脱水の工程を入れるので、

23,421kJ/l-4,000kJ/l

=19,421kJ/l

で足りるのかどうなのか。

仮に燃焼効率を50%として、燃焼熱23,421kJ/lの半分が燃料から得られる熱量とすると、

11,710kJ/l

蒸留に4,000kJ/lとして、残りは

7,710kJ/l

どないなもんでしょうね。

 

なんとなく、蒸留+脱水に使う燃料を

そのまま燃料として(車を走らせるとか、発電するとか)直接使うほうが良さそうな感じもする。

 

うぅぅ。

夏休みの自由研究のネタにしようと思ったけれど、

調べる事が必要な項目を抽出しただけでお終いになりました。

皆様、愉快な夏休みをお過ごしください。

 

では、またね。