August 14th, 2016 photo by Daniel Yang
at Nakayama Sunflowers Estate, Nakayama area, Ushiro-Yama Man-nō town, Nakatado district, Kagawa Pref.
PENTAX K-x 390mm 1/2000 sec, ISO-200 f/8.0
PENTAX K-x 390mm 1/2000 sec, ISO-200 f/8.0
の続きです。先週の土曜日に観た映画の感想を6つのポイントで述べています。今日は4つめ。
4. 脇役の芝居が良い。
嵯峨三枝子役斉藤由貴
忘れていたけれど、この映画は、浜松国際ピアノコンクールがモデルの国際コンクールでした。
冒頭で、斉藤由貴がいきなり英語でヨーロッパ系の人としゃべり始めます。
「おぉ、そうだった。」
と僕は、舞台が国際コンクールであることを思い出しました。
この世界観が、斉藤由貴によって、僕の前に示されたように思います。
むろん、ただの不良ではなく(おそらく、栄伝亜夜にとっては、亡くなった母親と同じくらいの年齢で)音楽家として生きてきた先輩としての立場も演じています。
仁科雅美 役 ブルゾンちえみ
TV記者。おそらくコンクールのドキュメンタリー番組を高島明石中心に作成しようとしている。レポーター兼現場ディレクター。
気さくな感じで、明石に接しています。そしてジツは明石とは高校の同級生。
一箇所だけ。雰囲気が変わったシーンが記憶に残りました。
忙しなく周囲に指示を出しながら、取材の段取りをしている仁科雅美のもとに明石が現れたとき。
突然、いつも通りの明るく、ラフな態度に変身。
わかりやすい演出ですが、コンテスタントである高島明石に気を遣う仁科。立場をわきまえ、取材相手を尊重するプロとしての姿勢が好ましく感じられました。
田久保寛 役 平田満
裏方の仕事に誇りを持ったプロのステージマネージャー。
そして、亜夜の時間をつないだのもこの人でした。
コンクール会場のクローク係 役 片桐はいり
片桐はいりも効果的でした。
クローク係も、やはり音楽が好き。
そして、お気に入りの演奏家の出番となれば、聞きたい。
音楽の街の市民として印象に残りました。
小野寺昌幸 役 鹿賀丈史
原作とは違って、マエストロの指揮者。
僕は、映画を観る前日に監督と原作者のインタビューを読んでラッキーでした。
「なるほど。」と、監督の意図が的確だ、と感激しました。
ストーリーに緊張感が与えられ、その緊張がコンテスタントの成功へつながった瞬間は、監督の思惑を具現化する鹿賀丈史の役者としての力量に、感服しました。
ジェニファ・チャン 役 福島リラ
天才と明石のあいだにあるジェニファ・チャン。
アマチュアの明石よりは、プロであり、しかし、世界に祝福されている、神がかりな三人の天才とは違い、努力型の天才。その中間としての役回りが(出番は少ないのですが)印象に残りました。
亜夜ママ 兼 綿貫先生 役 キタキマユ
極めつけです。ショパン「雨だれ」
映画では、少し違った心像風景(凝った映像美)と雨音から幼い亜夜が音楽を取り出します。そこで、ショパンの雨だれ
で娘を導いて決めぜりふ(予告編で言ってます)が、特殊な能力の持ち主の特殊能力を開花させるのだ。と納得しました。(僕の個人的な納得です(^^ゞ)
ちなみに、幼い栄伝亜夜役の女優の名は、僕は(現時点では)存じ上げません。
菱沼忠明 役 光石研
ナサニエル・シルヴァーバーグ 役 アンジェイ・ヒラ
ピアノ修理職人の男 役 眞島秀和
親切過ぎず、適度な距離を置いた演技は、舞台の町の人の心意気を表したのだと思いました。
高島満智子 役 臼田あさ美
これは、一昨日書いた通りです。
僕には想像の域を脱しないのですが、絆のある夫婦って、こういう関係なのかも。と思う二人でした。
つづく。